まずは現状の確認から

たいていの人は金融機関の口座を事業用と生活用で分けているかと思います。
まずは生活用口座の入出金状況と残高を確認してみましょう。
通帳がない口座の場合は1~3か月単位で取引明細を保存するのがおすすめです。
取引明細を送ってこない口座の場合は定期的にログインして確認します。
特定の期間について、入金と出金をそれぞれ合計します。
1年単位で見るのが一番ですが、まずはすぐできる範囲で確認してみましょう。
生活用口座を1つに絞っている場合、その入金合計がその期間の収入です。
複数の口座を使っている場合は合算しましょう。
同様に計算した出金合計がその期間の支出です。
実際にそれぞれいくらなのか見て確認することに意味があります。
集計期間が1年間であれば、収入が年収、支出が生活費にほぼ相当します
1年未満のときは仮に月数で割って12をかけ、1年分に換算してみましょう。
さて、いくらでしたか。想定していた数字とのずれはありませんでしたか。
以降この 収入合計を「年収A」支出合計を「年間生活費B」と表記します。
「年収A」「年間生活費B」少ないときは支出の見直しが必要です。
おおよその基準として「年間生活費B」/12ぐらい見ておきましょう。
「年収A」「年間生活費B」多いときは投資を検討する価値があります。
単発の支出や収入で金額が大きいものはありましたか。
再び発生する可能性があるものは予備費として「年間生活費B」に加えます。
以降この数字を「年間生活費C」と表記します。
生命保険の見直しや所得補償保険の検討には「年間生活費C」を使います。
「いくら稼いでいるか」ではなく「いくら確保すべきか」に目を向けましょう。
目先の受注減や入金待機期間の長さに振り回されず計画を立てられるようになります。